マンボウのうっかりライフログ

やらかす自分のオンライン おいしいものに、用がある。やりたいことを、やるために。うっかりでおっちょこちょい、ADHD特性のあるマンボウが、興味のあることを思いつくままにつづる雑記ブログです。

日常生活でも、もっと話を「聴く」

 

 

佐々木正悟さんのポッドキャスト「グッドモーニングバイブス」を聞いての感想です。

「カウンセリングの神様」と言われるカール・ロジャーズの話が出てきます。

 

ロジャーズはカウンセリングの中で、次の3つを大切にしていました。

1.共感的理解 
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。


2.無条件の肯定的関心 
相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。其のことによって、話し手は安心して話ができる。

3.自己一致
聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。

 

(「こころの耳 働くひとのメンタルヘルスポータルサイト」より引用)

 

 

 

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カウンセリングのイメージ「イラストAC」より



ロジャーズは既に亡くなっていますが、カウンセリングをしている様子がビデオに残っています。

 

クライアント(話に来た人)の話をひたすら受け入れて聴く。

指示しない。アドバイスしない。ジャッジしない。

 

聞いた話に対してロジャーズは、「あなたはそのように感じているのですね。」といった言葉を返す。

 

繰り返していくうちに、クライアントの頭の中が整理されていく。

「自分の言いたいことは、まさにそういう事だったんだよ!」となります。

 

受動的なようですが、このような聴き方は積極的傾聴(アクティブ・リスニング)と呼ばれています。

 

佐々木さんは、これを日常生活でもっとできたらいいのに、という事を言われていました。

 

でも、やろうとすると思っていたよりも大変です。

 

家族のように距離が近い人に対してなら、なおさらそうかもしれません。

 

私はよく妻に話を聞いてもらっているのに、いざ自分が聞く側に回ったときには、つい途中で自分が言いたいことを言ってしまったり(最後まで聞けよ)、勝手にアドバイスをしてしまって「ただ聞いてほしかっただけなのに。」と言われたりしたことがあります。

 

丸ごと、ありのまま、相手の話を聞くって難しいのです。

(だからこそカウンセリングは訓練されたプロが行うのですが)

 

でも、私たち一般の人もこういう事を知っていれば、普段の会話がちょっとだけラクでいい感じになると思います。

 

少なくても、求めてもいないアドバイスをされて、「それ、自分の言いたいことじゃないのにな」と残念な気持ちになることは減るはずです。

 

少し脱線しますが、日本では、カウンセリングの敷居がまだまだ高いと感じます。

 

・病院や心療内科に行くこと(心理的な抵抗)

・値段的なこと(保険がきかない)

 

などによって、行った方がいいけれど行けない人が多いのではないでしょうか。

 

風邪を引いて調子が悪いから病院へ行く。

腰の痛みが続いているので、整体に行く。

 

そのくらいもっと気軽にカウンセリングに行けるようになればいいと思っています。

最近はオンラインのカウンセリングもあるので、外出するのが億劫な人や人目が気になる人も、受けやすくなってきそうです。

 

話を戻します。

日常会話でも、自分の思いや考えを横に置いて、話を聞くことを意識すると変わってくるのではないでしょうか。

 

 

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不要な外出を控えたいこんな状況でも、オンラインなら繋がれます。

私も含めて専門家はいませんが、同じような立場・エピソードをもつ人の話が聴ける「ピア・カウンセリング」となります。

よろしければ。